しかし、フィールドカメラはアオリ撮影にその醍醐味があり、そうすると今までのように気楽に手持ちで撮ることが不可能だ。
まあ三脚もってツーリングにいけばいいだけなのかもしれない。
いろいろと悩んでそれなら 6x9 フォーマットをしばらく試してみよう、と決断してみた。
そんな事情で普段はポラロイド専用にしているマミヤプレスに 6x9ホルダーをつけて撮ってみたが、やはり大きいサイズはいいのである。
しかしマミヤは重いしもうちょい軽い 6x9はないか・・・と探していた。
そういう経緯で、ebay経由にて我が家に届いたのが Moskva5という旧ソ連製の蛇腹カメラである。

お値段は約 $100。有名なフォクトレンダーのスーパーベッサなどは程度のいいものだと8万円ぐらいするのでとてもお値打ちではないだろうか。
製造は旧ソ連モスクワの Krasnogorskで1955-60年。
レンズはテッサータイプの Industar-24 105mm F3.5
フィルムのローディングは赤窓式で、120フィルムのみ対応。
ただ、ロシア製のカメラはそれなりの初期メンテが必要である。
最初にやったことはギシギシいうヘリコイドの掃除とグリスアップ、それに伴う無限遠の調整であるが、ここらへんはこのサイトが詳しいので大いに参考にした。
それとしばらく空撮ちしていたら突然シャッターボタンが戻らないトラブルが。
これについてはシャッターの下にラウナ油を少量注入してほっといたら数日で突然快調になった。ここらへんのおおらかさがロシア製カメラの魅力だったりするわけで。
なお、フィルター、フードは純正のものもなく困っていたが、このサイトで調べてみたら Kodakのシリーズアダプターが使えることがわかったので、このサイトで シリーズ6の 39.5mmアダプターと Yellowフィルター、フードを取り寄せた。それが↑の写真である。
つらづらと書き綴ってしまったので作例は次回にしようかと思います。